・材料 ・イカ・ハサミ (注射器・醤油・食紅)
・スーパーなどでイカを購入し、観察・解剖する。
・図鑑などを見ながら、イカの形態を調べる。
・イカの形態を知ることができる。
解剖と言うと、特別な材料や解剖用具を準備してと思いがちですが、スルメイカはスーパーなどで200円前後で購入でき、特別な用具がなくても、内部の形態を十分に観察することができます。
スルメイカは、ツツイカ目、アカイカ科に属する軟体動物です。マイカやマツイカなどさまざまな呼び名がありますが、このイカの乾物をスルメと呼ぶため、イカ自体をスルメイカと呼ぶようになったようです。
スルメイカの解剖には生のスルメイカが最適ですが、冷凍のものでも十分です。解剖の2時間ほど前から室温解凍しておきましょう。
イカをよく洗い、まず、外から見える範囲で観察します。「外套膜」や「ひれ」「腕(10 本…2 本長い触腕)」「吸盤」「漏斗」「口」「眼」の形態を確認しましょう。触腕にはザラザラとした角質環があります。手触りを確かめ、その突起の様子をしっかり観察しましょう。
それらの観察を終えてから、スルメイカの腹側を上にして、外套膜の下側から上方に向かってハサミを入れます。このとき、中央より少し左右にずれたところを、内臓を傷つけないように注意しながら切っていきます。外套膜を端まで切った後、外套膜の内側についているフックの凹凸がぴったりはまっている様子を確認しましょう。フックを確認後、外套膜を開けて内臓の様子を観察します。
目視で、血管やエラ、心臓、生殖器、肝臓、すい臓などを観察するだけでもよいでしょう。注射器があれば、血管内に醤油を注入すると、血管のすみずみまで醤油が行き渡る様子が確認できます)
胃や腸など消化管を調べるときは、食紅を水で解いて注射器で注入します。胃を圧迫すると消化管全体に食紅が流れ込み、観察がしやすくなります。さらに、臓器の一つ一つについて詳細が知りたいときは、丁寧に取り外し、水で湿らせたクッキングペーパーの上に広げていくと、観察がしやすくなります。図鑑などと照らしあわせて、それぞれの臓器の名称や働きを調べるとよいでしょう。
*解剖に用いたスルメイカは、薬品を用いていないので(染色のための食紅や醤油を使っていても)食用にできます。鮮度のよい物ならお刺身に。冷凍のスルメイカなら煮物や炒めもので食べましょう。
関連実験(あわせて、こちらもどうぞ)
だ液でデンプンが消化される様子を調べよう
2013/02/24H
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